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2008年 07月 27日
明日の月曜日、28 de Julio(ベインティオーチョ・デ・フーリオ)はペルーの独立記念日。発掘クルーの一人、ガブリエラ・セルバンテスは「ペルー人にとってもっとも神聖な日」だと言った。独立記念日のない日本人には、その日の尊さを自分のものとして理解することができないが、最大限の敬意を払うべきものであることくらいは分かっている。数日前、現地作業員のホセに、「日本の独立記念日はいつだ?」と聞かれた。「日本にはないよ」と答えると、「ないのか!どの国にも侵略されたことがないからか。ラッキーだったな」とホセ。しかし僕ら日本人は、(ペルーのような)独立記念日がない、その有り難味を少しも知らないかもしれない。実際には連合国によって占領されていた時期もあるし、今だにアメリカの属国じゃねえかと思うようなこともあるけどさ。
「独立」で思い出した。僕もそろそろ島田泉の保護の中から独立する時期が来ているのだと感じている。もちろん、この場合、「侵略支配からの独立」ではなく、「卒業」といった意味で。 今回は発掘区の一つを完全に任されている。しかし、それはあらかじめ知らされることはなく、最初の数日の空気で読み取った。普通なら一日に数回の進捗確認と写真撮影を欠かすことのない先生が、今回はほとんど姿を見せない。実際、発掘14日目まで、僕の発掘区で先生がシャッターを切ることはなかった。これは先生からの明らかなメッセージだった。これまでに先生とは4シーズン、月にすると12ヶ月以上をペルーで、一つ屋根の下で過ごしてきた。その間に(ほとんどは言葉を介さずして)先生から学びえたものは計り知れない。今回はそれをすべて出し尽くすときなのだと覚った。 そして今日、先生からいくつか有益なアドバイスを頂いた。指摘されて初めて気が付いたなどということは一つもなく、すべて身に覚えのあることだった。それゆえ、悔しさが伴った。よく考えると、「島田らしさ」が濃縮されたアドバイスだったことに気付く。先生と同じ、泉という名の育ての父から、常々言われていたことがある。それはいつしか父の遺言になった。"もう一人の泉"からの一言も、そんな感じでいつまでも僕の心の底深くに根を張りそうだ。僕がイッパシの考古学者になるまで、島田先生には現役バリバリでいてほしいと心から願う。 シカン考古学プロジェクト30周年、今晩は一人静かに乾杯だ。
by gocito
| 2008-07-27 22:36
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