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2007年 09月 11日
神津島での調査プランについての議論に参加し、いろいろと考えているうちに、だんだんと「道」というものに興味を持つようになりました。
交易や移牧(transhumance)、移民、行軍などのための遺跡間(もしくは地域間)経路。基壇の上り下りなどの遺跡内トラフィックやコンパートメント間経路。スケールごとに大小さまざまな道が存在します。また、アンデスを例に取れば、一般にもよく知られたinca trailにはじまり、capa cochaでの儀礼的procession、パチャカマクやパカトゥナムーへの巡礼のための経路、ヘケテペケやサンタなどの海岸地帯と山岳地を結ぶ渓谷(vertical corridors)、河谷間経路(horizontal paths)、さらにはNaymlap伝説やモチェの土器に描かれている航海のための海路など、軽く思い浮かべただけでもいろいろな「道」があることに気付かされます。 シカンではどんな道が考えられるだろうか。ぱっと思いつくところでは、エメラルドやアンバー、朱、ウミギク貝(Spondylus)などの交易路、ワリの埋葬方式や"Coastal Cajamarca"の伝播経路かな。また、シカン遺跡やその周辺がパチャカマクのような巡礼地であったとするなら、遺跡へ続く巡礼のための道もあったかもしれない。 Settlement PatternやHousehold Archaeologyの発展に見られるように、これまで考古学では点やその分布、構成について考える機会は結構多かったように思いますが、線を考える機会って意外に少なかったんじゃないかな。道ってもんを総合的に、多角的に研究したら結構面白そうです。ていうか、僕が不勉強なだけで、実は研究が盛んな分野なのかもしれないけど。w いずれにしても、将来の研究テーマ候補の一つとして頭の片隅にでもとどめておいて、ことあるごとに引っ張り出して考えてみることにしよう。そうしていつか発表できるような形になったらいいなあと思います。
by gocito
| 2007-09-11 05:12
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