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2009年 05月 23日
僕は研究に必要な論文や書籍のほとんどをデジタル化(PDF形式で保存)し、EndNote(文献管理ソフト)で整理しています。ですので、論文を読むときはラップトップを開き、どうしてもハードコピーが必要なときだけPDFをプリントアウトするというやり方を貫いています。それはひとえに、自宅で大量の本を管理したり、重たい本をあちこち運ぶのがバカらしいからです。家を空けるときは、必要な文献をすべてパスポートサイズのポータブルHDに詰め込んで持ち歩く。
考古学者には「気に入った本はすべてハードコピーで(しかもペーパーバックよりもハードカバー)持っていたい」という変わった収集癖のある方が多いようですが、僕はそういった癖や美学はほとんど持ち合わせていないので、決断は楽でした。そんなわけで、我が家の考古学・人類学関連書籍および論文の"蔵書数"はすでに1000を越えました。 そんな中、2年ほど前にAmazonがKindle(通称スノースピーダー)という電子ブックを読むためのガジェットを発売しました。Amazonで購入するEブックだけでなく、新聞や雑誌といった媒体の定期購読も可能だとか。EV-DOという携帯電話網を利用した高速通信によってインターネットに接続することも出来ます。なんと、通信料はAmazon負担なのだそうです。 自分でスキャンした論文PDFも読めるなら購入を考えてみようかと思ったこともありましたが、今年の2月にリリースされた第2世代のKindle 2ではまだいろいろ不具合があるみたいですね。PDFやワード文書は変換無しでは読めないとか、購入したEブックはDRMで保護されておりPCやPDAで閲覧できないとか。まだ日本で発売になっていないため、おそらく日本語も読めないのでしょう。 というわけで、まだまだ実用的とは言えない状況ですが、今後に期待が持てる商品ではあります。論文を読むのにラップトップやPCを開かなくていいというのはとても便利ですからね。
by gocito
| 2009-05-23 00:41
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