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2012年 03月 03日
中西部カンファレンスでシカゴにいる間にある中華料理のお店で食事をしたのですが、そのときのフォーチュン・クッキーにこんなことが書かれていました。
意外な(or 珍しい)贈り物?ご馳走してくれた友人と僕の(あまりハッキリしない)将来について話をした後だったので、ちょっとだけ嬉しかったのを覚えています。 で、その翌々日にこれが現実となります。物凄いお知らせが届いたのです。 なんと、ハーバード大学の研究所 Dumbarton Oaks Research Library and Collectionから電子メールで、僕がジュニア・フェローシップを獲得したとの連絡が入ったのです。これは僕らの分野(南米考古学)で毎年たった一人しか選ばれない名誉あるフェローシップ。もちろん有給だし、住居は提供されるし、健康保険は完備だし、引越し代やウィークデイの昼飯まで出る、超高待遇。tenureは今年の9月から来年の5月まで。基本的には博士論文を終えることだけが目的です。 誰でも知っているフェローシップだけど、ハードルが高いと感じて、つい敬遠してしまう。僕もそのうちの一人でしたが、友人からの強い勧めで、比較的短時間の間に準備をして、応募しました。ところがこれが通ってしまった。100%無理だと思ったことが実現したのははじめてのことなので、とても、とても嬉しかったです。通知メールを読んで、妻と二人飛び上がって喜びました。他に応募しているものと被らなければ、9月からワシントンDCでの生活がはじまります。 博士論文を書くだけではなく、DO主催の様々なシンポジウムやセミナー、ミーティングへの参加も一部義務付けられているらしく、なんだかものすごいプレッシャーですが、これを乗り切れば研究者としてランクアップできそうな予感。上述の友人に受賞を報告した際に言われたとおり、そろそろ「エンジンを載せ替える時期」が来ているのかも。一心不乱に邁進する所存。気合だけは負けません。 これからも応援よろしくお願い致します!
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by gocito
| 2012-03-03 02:05
| 近況・その他
2012年 03月 03日
最近、FacebookやTwitterに頼りすぎていて、ブログを持っていることすら忘れていました。昨夏ペルーで更新してからもう半年以上経ってしまいました。
昨夏の土器分析は、Twitterで募集した考古学ボランティアのみなさまなのご協力により、大変実りの多いものとなりました。その成果の一部を先週末、シカゴ・フィールド博物館にて開催された中西部カンファレンスで発表しました。なかなか好評で、いくつものポジティなフィードバックを得ることが出来ました。academia.eduに最終稿をアップロードしましたので、ご興味の有る方は是非ダウンロードしてみて下さい。 A patterned distribution of stamped design motifs on paleteada vessel fragments in the Great Plaza of the Middle Sicán capital. Co-authoered with Fukutaro Kudo and Rie Maruyama; Paper presented at the 40th Annual Meeting of the Midwest Conference on Andean and Amazonian Archaeology and Ethnohistory, February 25th - 26th, 2012, Chicago, IL.
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by gocito
| 2012-03-03 01:28
| 学会・研究発表
2011年 08月 07日
先日紹介したアナおばさん。その後も何度か市場で顔を合わせていましたが、ある時フィエスタに誘って頂きました。おばさんの知り合いがやってるレストランの10周年記念フィエスタがあるから是非遊びに来いと。「あんたと一緒に写真を撮ったり、フィエスタで踊った娘も来るんだよ!」というので、アシスタントのみなさんを連れて行ってきました。
会場は、コンサート会場としても使われるような大きな箱。約束の8時をちょっと回った頃に行きましたが、まだ人はまばら。ビール一本分のチケットを買って入場。 入り口で迎えてくれた大柄なおじさんがいきなり「名前はなんだ」と。「ゴウです」と答えると、「お前たちをオレの誕生日パーティに招待したのを覚えているか?」と。僕はどうやら勘違いをしていたようで、あのパーティはおじさんの誕生日だったようです。で、そのパーティで15歳の誕生日(quincenaria)を迎えたばかりの彼の娘と踊ったということらしい。そして、この10周年を迎えたレストランのオーナーがこのおじさんだった。 ビールを飲みながら生演奏を聞いて待っていると、少しずつ人が集まり始めました。しばらくするとアナがやって来たので挨拶。いつものごとくムギューーーっとハグされて、他のみなさんとも再会。 「みんな、これがゴウだよ!」 「やあーゴウかい!」 「元気だったか!」 その中に一人だけみんなよりもちょっと若い女の子がいました。だいたい二十代後半。逆算すると計算が合います。そしたら案の定、(入り口で会った)おじさんの娘でした。当時の彼女はなんとなくしか覚えていなかったけれど、会ったらすぐに分かりました。とても綺麗な娘さんになっていたな。 みんなが口々に「また一緒に踊ったら?」と言うので、ちょっと恥ずかしかったけど、踊りに誘ってみました。今回は「失敗」せずに。実は僕、前回(12年前に)と彼女を踊りに誘うときに、とても恥ずかしい「失敗」をしていたのです。 その時の「失敗」についてはこの次のエントリーで。
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by gocito
| 2011-08-07 12:00
| 野外調査でのこと
2011年 08月 07日
ペルーで暮らしていると、あちこちで働いている子どもたちをみかける。中には小学生の低学年ほどの子たちも。レストランでも、市場でも、大人に混じってテキパキと一端に働いている。
週三日みんなで食べに行くラファエルの定食屋(夜は一杯飲み屋)でも子どもたちが働いている。これを書いている晩は、インカ・ワシから住み込みで働きに来ているシーロが店番をしてる。 シーロ 「今日はひとりなの?」 ごう 「うん」 シーロ 「ビール?」 ごう 「クリスタルを」 シーロ 「よく冷えたヤツだよね?」 ごう 「そうそう」 大人の監督など無くともきっちりと働くが、見た目は子どもだ。パッと見でうちの7歳の息子と変わらないほど(* さきほど10歳と判明)。はにかんだ笑顔が可愛らしい。 ペルーの、特に地方では「子どもは勉強をして、あとは遊んでいればいい」という日本やアメリカの一般的な感覚は通じない。アメリカの過剰なまでの子どもの保護などありえない。大人も子どもも同じ土俵の上で人生を生きている。うかうかしていると一瞬で大人を出し抜くようなしたたかな子どもも多いが、僕は嫌いじゃない。むしろ小さい頃、「まだ子どもだ」と相手にされないことが何よりも悔しかったから。 僕はあまり裕福な家の出ではないが、食うことに関しては何不自由なく育ててもらった。その反面、十代後半に家を出てからは色々なバイトを経験した。労働を通じて学ぶことは多い。対人スキル、観察力、物事の先を読む力。仕事の辛さもあったが、仕事を通して今まで知らなかった世界に触れられることはとても楽しかった。僕が人類学に興味をもつキッカケは、こうした経験を通して人間に興味を持ったからなのかも知れない。 子どもらしい風貌に反して、シーロはきっと内側には大人の一面を持っているのだろうと思う。日々の労働を通して学んだ掛け替えの無い経験。一端に社会の一員として世界を回している。 シーロの足元にも及ばないが、うちの眞之介やリョウにも家事や庭仕事、買い物の手伝いをさせたりしている。小さいうちに、生きることの意味を考えるキッカケを体に染みこませておきたいから。うちで「働かざるもの~?」と叫ぶと、子どもたちから「食うべからず~!」と返ってきますよ(笑)。 僕も来週からまた一所懸命頑張ります。 p.s. もしかしたら僕はシーロを通して愛しい息子を見ているのかも知れないと思った。同じモンゴロイド系の顔ということもあって。
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by gocito
| 2011-08-07 11:14
| 野外調査でのこと
2011年 06月 28日
この週末にちょっと嬉しいことがありました。
町の市場へ食材の買出しに出かけた土曜日の朝のことです。野菜や香辛料を買ったのち、鶏売り場に向かいました。人懐っこい笑顔に引かれて、あるおばさんの店を選びました。おばさんは、観光客でないアジア人が珍しいのか、あれこれ聞いてきます。名前を聞かれ、「Goです。G、O」と答えたとき、おばさんが一瞬「おや?」という顔をしました。 おばさん「おや、うちに同じGoという名前の男の子が写ってる写真があるよ。 近所の女の子たちに囲まれて撮った写真でね。」 ごう 「え?」 おばさん「あーそうそう、子供たちと通りでサッカーをして、間違って石を蹴って 怪我したこともあるね。そのときは子供たちが心配して、家にアルコールを 取りに帰ってきたんだよ。」 ごう 「???」 おばさん「あと、ある晩にフィエスタに招待したこともあるよ。」 ごう 「あ、quincenaria???」 おばさん「ああ、そうそう。」 ごう 「おばさん、それ僕ですよ!」 シカン考古学プロジェクトに参加するため、99年にはじめてペルーへ来たとき、僕は7週間ほど今回と同じくフェレニャフェに滞在したのでした。スペイン語はほとんど話せませんでしたが、身振り手振りを交えながら辞書を片手に、近所のたくさんの人たちと知り合いになりました。おばさんはそのときのことをいろいろと覚えていたようです。 ごう 「覚えていてくれたんですか!」 おばさん「よく覚えてるよ!」 ごう 「もう12年にもなるんですよ。」 おばさん「もうそんなに経つのかねえ、あんたたち、この裏のバリオに住んでたんだよ。」 ごう 「みなさんお元気ですか。家族は?」 おばさん「みんな元気にやってるよ。」 ごう 「ああ、それはよかった。いや、すごいなあ。 ところでおばさん、お名前は?」 おばさん「アナだよ(にっこり)。」 ごう 「どうもありがとう、アナ。そしたら、また来ます。」 こんなこともあるんですね。いくつも同じようなお店が並ぶ中で、あのおばさんの店を選んだのです。もしかしたら12年前のあのときも、僕はあの笑顔に引かれて近所のコミュニティに溶けこんでいったのかもしれません。 なんだかとっても暖かい気持ちになりました。
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by gocito
| 2011-06-28 10:47
| 野外調査でのこと
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