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2010年 08月 05日
朝から嬉しいお知らせがありました。日本の某財団からの連絡で、助成金を獲得できたとのこと。上限マックス。円高万歳です。博士論文プロジェクトとしては結構な額です。今朝は風邪気味で怠かったんだけど、そんなのすっかり忘れて、思わず小躍りしたよ。
日本の友人たちも申請していると聞いていたし、しかもみなさん優秀な方ばかりなので、正直言うとあまり自信がありませんでした。しかし自分の仕事に自信を持てるようになるため、日本とアメリカの双方から助成金を獲得したかった。そういう意味で、これを獲得できたことは僕にとってとても大きな意味があります。 今回の申請にあたっては、島田先生から推薦状を頂きました。昨年この助成金を獲得した友人にも色々とお世話になった。彼が提出したプロポーザルを見せてもらったり、色々アドバイスも頂きました。何事も自分だけの力で成し得ることなんて出来ません。 僕を支えてくれているみなさんに感謝です。さあ、次はNSFグラントを打ち落とすぞ。
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by gocito
| 2010-08-05 03:17
| 近況・その他
2010年 08月 04日
野外調査から戻ると、宿舎の前にはいつも人だかりが出来ていた。みんな10歳以下の子供たちだ。僕らが乗っているランドクルーザーを囲む。口々に「バロン!バロン!」「ペロタ!ペロタ!」と叫んでいる。助手席のブライアン・シャフィールドが「おい、スパースター。ファンがお待ちかねだぞ」と茶化す。
「バロン」や「ペロタ」とは、ボールのことだ。サッカー好きな僕は、チクラヨの市場で買ったサッカーボールを持っていた。昔のワールドカップの映像で見るような、縫い目がバレーボールのような古臭いデザインのボール。そして微妙に重い。 それを持って通りに出ると、自然と子どもが集まってきた。一人増え、二人増え、気が付くと30人くらいになった。よく「サッカーは世界の共通語」と言うが、本当にそうだ。スペイン語を全く話せなかった僕は、サッカーに頼ったというわけだ。これが上手くいき、僕はサッカーを通して子供たちと打ち解け、その子供たちを通して言葉を学び、近所の大人たちとも仲良くなった。 ある日のこと。 スニーカーに履き替えず、履いていたサンダルのままサッカーをしていたら、未舗装の路面に飛び出していた大きな石を間違って蹴ってしまった。親指の爪が割れ、結構な量の血が溢れた。それを見た子供たちはみんな『ホームアローン』のカルキンみたいな顔をすると、それぞれのうちに向かって一目散に散って行った。まもなく現れた子供たちは片手にアルコールの入った瓶を、もう片手に綿やガーゼを持っていた。 2~30人いる鼻タレ小僧のほぼ全員がアルコールの瓶を持って立っている。そして同情の眼差しで僕を見ている。心がほっこりした。まさにリアル・「ウルルン」体験。「ドゥエレ?」とか「ドロール?」とか聞きながら、アルコールを染み込ませた綿を、それはそれは優しく僕の爪先に押しあててくれた。僕はこのことを一生忘れないと思う。 それから11年が経った。そんな昔話をモトタクシー(三輪オートバイタクシー)に乗りながら思い出した。 街中で見かけるモトの運転手の多くはハタチそこそこ。あの子たちが大きくなったらちょうどこんな感じだ。いや、実際、彼らの中にタクシスタになった者もいるかもしれない。しかも僕らが今住んでいる辺りは、当時の宿舎に近い。そう思うと、ちょっと運賃を多めに払いそうになる。が、そこはぐっと我慢。 そう簡単に相場を上げるわけにはいかないのだ。
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by gocito
| 2010-08-04 09:48
| 野外調査でのこと
2010年 08月 01日
決めた。来年の夏はペルーに家族を連れてくる。
今住んでいるところを引き払って、家財道具をストレージに突っ込んで家賃を浮かし、僕のエアチケットをマイレージで買えばtaxと手数料だけで済む。彼らの旅費だけ貯めればいい。今から一年で3500ドル貯めれば何とかなるだろう。マイアミでのトランジットの時間を長めに取れば、約束のマイアミビーチも堪能できる。明代と子供たちにも土器分析を手伝わせれば、彼らも日中暇を持て余すこともない。ペルーの国内移動は安いから、毎週末、小旅行が出来る。子供たちにいろんな体験をさせてあげられるだろう。 やるべきことははっきりしている。秋学期中にNSFからしっかりお金を取り、来年の春に学内のDRAを獲得すること。Dumbarton OaksのDissertation Fellowshipを取ってワシントンDCに行くという手もある。すべてはオレの頑張り次第だ。燃えるな。
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by gocito
| 2010-08-01 08:46
| 野外調査でのこと
2010年 07月 31日
アンデス考古学者の卵(博士候補生)。
アメリカ人類学の4-feild approachに惹かれて渡米。現在はシカン研究で知られる島田泉教授をアドバイザーに、南イリノイ大学人類学科博士課程に在籍。専門は先史アンデスの宗教研究。先植民地社会の政治・経済・宗教システム、GIS(地理情報システム)やリモートセンシング技術を利用した考古学データの空間解析などに興味がある。博士論文のテーマは、祖先崇拝を土台としたシカンの宗教信仰について。 1998年のシアルーペ遺跡(クラフト工房)の発掘より、シカン考古学プロジェクト(PAS)のメンバー。2006年には、博士論文のためのリサーチとして、ワカ・ロロ神殿西の墓地発掘に参加。様々な形をした27の埋葬を発見。Tomb 2東の埋葬からは、シカン神の装飾付きトゥミ(儀礼用ナイフ)が出土。ペルー国内外で話題を呼んだ。2008年には、埋葬関連儀礼の本質をより広い視野で解明すべく、ワカ・ロロ神殿の東側、神殿に囲まれた大広場の一角を発掘。 また、2004年シーズンより島田教授率いるパチャカマック考古学プロジェクトにもGISスペシャリストとして参加。翌2005年はセクター1での墓地発掘に参加し、中期リマからイチマ期にかけて使用された墓とその周辺にて52体のファルド(遺体の織物包み)を発見。 業績一覧はこちら。 「二束目の草鞋」として、ITエンジニアの顔も併せ持つ。約6年間、システムエンジニアおよびネットワークエンジニアとしての経験あり。 1972年、東京生まれ。牡羊座A型、サッカー馬鹿。地元のシニアリーグに所属。趣味は酒と料理と釣り。 現在はアシスタントや非常勤講師をしながら、博士論文執筆中。
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by gocito
| 2010-07-31 11:39
| 自己紹介
2010年 07月 30日
28日はペルーの独立記念日。いつもその前後はみんな仕事にならない。今日はもう30日ですが、9:30になってもオフィスには誰もいません。この数日間、休日返上で働いているのは警備員と用務員とガイドだけです。のんびり屋のペルー人たちを傍目に朝から晩まで仕事をしていると、自分が蜂か何かになったように、世の中が止まって見えます。
さて、独立記念日もそれぞれに仕事をしていたシカン考古学プロジェクトのメンバーですが、記念日当日はちょっとしたお祝いを。豪勢なステーキランチに舌鼓を打ちました。島田先生は知る人ぞ知るグルメ。美味しいものが大好きで、食べ物の話を始めたら止まらなくなります(笑)。僕は考古学だけでなく、美味しいものもたくさん先生から習いました。 今回は週末にプラザ・ベア(近年新しくできた、近代的なショッピングモール)で見つけたリブ・アイを炭火でグリル。料理に関しては僕の出番はないので、僕は炭火の準備を担当しました。それにしてもアルガロボって火が付きにくいのな!質の高い硬木だから、一旦火がつくととても長持ちするけど、最初はすげえ手こずった。 最高のランチでした。ごちそうさまでした。
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by gocito
| 2010-07-30 23:46
| 野外調査でのこと
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