カテゴリ
最新の記事
最新のトラックバック
お気に入りブログ
外部リンク
以前の記事
2012年 03月
2011年 08月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 タグ
Sican/シカン
GIS応用
PAS2006
神津プロジェクト
新講座開設
PAS2010
シカン展
一時帰国
考古学の周辺技術
SAA
候補生資格認定試験
日本情報考古学会
MCAAAE
スペイン語
考古学理論
サッカー
ヘタウマ選手権
Osteology/骨学
地震
バケモノ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2011年 08月 07日
ペルーで暮らしていると、あちこちで働いている子どもたちをみかける。中には小学生の低学年ほどの子たちも。レストランでも、市場でも、大人に混じってテキパキと一端に働いている。
週三日みんなで食べに行くラファエルの定食屋(夜は一杯飲み屋)でも子どもたちが働いている。これを書いている晩は、インカ・ワシから住み込みで働きに来ているシーロが店番をしてる。 シーロ 「今日はひとりなの?」 ごう 「うん」 シーロ 「ビール?」 ごう 「クリスタルを」 シーロ 「よく冷えたヤツだよね?」 ごう 「そうそう」 大人の監督など無くともきっちりと働くが、見た目は子どもだ。パッと見でうちの7歳の息子と変わらないほど(* さきほど10歳と判明)。はにかんだ笑顔が可愛らしい。 ペルーの、特に地方では「子どもは勉強をして、あとは遊んでいればいい」という日本やアメリカの一般的な感覚は通じない。アメリカの過剰なまでの子どもの保護などありえない。大人も子どもも同じ土俵の上で人生を生きている。うかうかしていると一瞬で大人を出し抜くようなしたたかな子どもも多いが、僕は嫌いじゃない。むしろ小さい頃、「まだ子どもだ」と相手にされないことが何よりも悔しかったから。 僕はあまり裕福な家の出ではないが、食うことに関しては何不自由なく育ててもらった。その反面、十代後半に家を出てからは色々なバイトを経験した。労働を通じて学ぶことは多い。対人スキル、観察力、物事の先を読む力。仕事の辛さもあったが、仕事を通して今まで知らなかった世界に触れられることはとても楽しかった。僕が人類学に興味をもつキッカケは、こうした経験を通して人間に興味を持ったからなのかも知れない。 子どもらしい風貌に反して、シーロはきっと内側には大人の一面を持っているのだろうと思う。日々の労働を通して学んだ掛け替えの無い経験。一端に社会の一員として世界を回している。 シーロの足元にも及ばないが、うちの眞之介やリョウにも家事や庭仕事、買い物の手伝いをさせたりしている。小さいうちに、生きることの意味を考えるキッカケを体に染みこませておきたいから。うちで「働かざるもの~?」と叫ぶと、子どもたちから「食うべからず~!」と返ってきますよ(笑)。 僕も来週からまた一所懸命頑張ります。 p.s. もしかしたら僕はシーロを通して愛しい息子を見ているのかも知れないと思った。同じモンゴロイド系の顔ということもあって。
by gocito
| 2011-08-07 11:14
| 野外調査でのこと
|
ファン申請 |
||