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2010年 08月 26日
18日未明に帰米しました。当初はもっと早くに着く予定で、家族にセントルイスのランバート空港まで迎えに来てもらうことになっていました。遅れたのにはワケがあります。最終日、リマでトラブルに巻き込まれたようです。「ようです」と、人事のように書いているのは、実はトラブル前後の記憶がなく、何も覚えていないから。
最終日の晩、友人たちと有名日本料理店で食事をし、その後、オーナーに誘われて彼の自宅で飲み直したところまでは覚えています。「そろそろ飛行機の時間なので」とお暇し、タクシーに乗り込んだが最後、空港までの記憶が2時間ほどすっぽり抜け落ちています。空港でハッと目が覚めたときの僕は、まるで映画『Memento』の主人公のよう。「あれ、オレは今どこで何をしてるの?」みたいな。 リマ滞在でいつもお世話になっているT氏によれば、僕は自分の足でちゃんと帰ってきて、パッキングをして、彼と一緒に空港へ向かったとのこと。とはいえ、あちこち傷だらけで、まるで「操り人形のように歩いていた」と。ところが僕自身は何一つ覚えていない。確かなのは、(1) 体中に打ち身や切り傷があること、(2) スカーフやサングラスを無くしたものの、財布は取られていないこと、(3) タクシーにお金を払っていないこと、(4) 記憶を取り戻したとき、全身(とくに下半身)が麻酔か何かで麻痺したようだったこと。 結構飲んだので、確かに酔っ払っていました。最初は飲み過ぎて派手に転んだのかな、と思っていました。しかし転んだだけでは、頭頂部に大きなコブなんかできないだろうし、転倒では説明のつかない傷が多すぎる。逆に手や肘、膝に傷や衣服に汚れがないのはおかしい。いろいろ合わせて考えると、どうやら誰かと揉みあいになったようです。 タクシーにお金を使っていないことから、タクシーの中で何かトラブルがあったのだろうと考えられる。普通に考えれば強盗にあったということになるのだろうけれど、お金を取られていない。かといって、銃やナイフを持った相手に無闇に立ち向かうほど僕も馬鹿じゃない。もう少し違った状況だったのだろうと思う。酒で記憶をなくすのとは違った感覚だったし、何よりも感覚が麻痺していたのはどういうことか。そしたらT氏、「最近のリマじゃ、取られるのはお金だけじゃないのよ。臓器を狙ってる連中も多いのよ」だって。ということは、麻酔で生きたまま捕獲?超怖ぇえ。 結局、チェックインには間に合ったものの、「健康状態が著しく不安定」との理由から、乗るはずだった便には乗せてもらえず。「新しく航空券を買う事なんて出来ない」と焦った僕は、チェックイン担当のsupervisorのsupervisorを呼び出して交渉し、4時間後の便に「変更」という形でなんとか落ち着いた。「オレも似たようなトラブルに巻き込まれたことがある。オレが助けてやるから安心しろ」とsupervisor。何よりもありがたかった。名刺を頂いたので、早めにお礼の手紙を書かねば。 深夜に帰宅し、翌日の午後にようやく会えた息子が開口一番、「パパ、もうお酒飲まないよね?」だって。あれにはまじで参った。前日に僕のトラブルに関して妻から聞いた時もワンワン泣いたそうだ。心配かけてすまん。でも父は帰ってきたぞ。無事に帰るって約束したもんな。ペルーなんかで死んでたまるかよ。 さて、トラブル直後は感覚が麻痺していたのでまったく痛みはありませんでしたが、帰ってきてだんだん体が痛みはじめました。そしたら、最初は気が付かなかった背中の打ち身が見つかったり。金曜日に大学のヘルスセンターで神経系の検査をしてもらい、とくに異常がないことを確認しました。麻酔云々を検知するのはほぼ不可能とのことでしたので、断念。理由の如何を問わず、その日のうちに移動しなければならない状況で酒を呑むことはもうやめようと思います。 11年前にはじめてペルーに降り立って以来、一度もスリや強盗にあったことのないのが自慢だったのになあ。ちょっとショック。しばらく静養が必要ですが、もう普通に生活していますから、みなさまご心配なく。
by gocito
| 2010-08-26 00:30
| 野外調査でのこと
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