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2010年 02月 22日
この週末はインディアナにあるインディアナ・パーデュー大学フォートウェイン校で開催された、アンデス考古学の中西部カンファレンス(2/20~21)に出席してきました。新しいパスポートの受領でシカゴ総領事館に寄ってもらったため、朝8:30に家を出たのに、フォートウェインに着いたのは夜の11時過ぎ。同行者一同、早くもグロッキー。
初日はシカゴ・フィールド博物館のお騒がせ男、Jonathan Haasがやってくれました。フォルタレサ谷のカバイェテとワリカンガでコトシュの「交差した手の神殿」に似た建築様式を発見し、コトシュより2~300年古い年代が出たとかで、「ミト宗教伝統の起源は海岸にあり、コトシュその他で見つかっているのはそのderivativeだ」とブチ上げた。Proyecto Norte Chicoのstupidity、此処に極まれり。出席者のほぼ全員が「ナニコレ?」的なリアクション。僕もさすがにこれはあんまりだと思い、手を挙げてコメント。日本の調査団が「交差した手の神殿」の保存のために最下層まで掘らずに途中で発掘をやめたことを指摘し、どちらが先かの議論をするにはあまりにも早計であると指摘しました。これが期せずしてみんなの賞賛を得たようで、僕と勘違いされたウーゴ池原(坊主頭の僕らはかなり似ているのです)はその後のレセプションで会う人みんなに褒め称えられたとか(笑)。 翌日は僕の発表。朝の二発目(9:15~)。論文がとりあえず形になったのが、前夜の午前1時。そこから友人に内容と英語をチェックしてもらい、結局終わったのは3時過ぎ。軽く仮眠を取って、本番まで一度も通しで練習をせずに読んだから、何度も突っ返るし、今までで一番ダメダメな発表だった。かなり反省。にもかかわらず、これまでで一番反響が大きかったって、どういうこと?Tom ZuidemaやAnn Peters、Richard Sutterからありがたいコメントをいくつも頂きました。有名な研究者からみんなの前で褒められるのは、たとえお世辞であっても嬉しいものです。特にZuidemaは、発表後にわざわざ僕のところまで来てくれて、いろいろなアドバイスをしてくれました。 いろいろな意味で、「反響のあるトピックを選ぶこと」の重要性が分かったような気がした大会でした。 最後に大学のマスコット、「マストドン」と一枚。
by gocito
| 2010-02-22 12:52
| 学会・研究発表
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